耐摩耗合金 「INGプレート」
INGプレートとは
- INGプレートとは、超耐磨耗合金が軟鋼板(SS400)に溶接肉盛された特殊クラッド鋼板です。
- 軟鋼に比べ何十倍もの耐摩耗性があります。
- 最大1200×2500の寸法を持つ大板を生産しております。
- ご希望に合わせた切断、曲げ加工、ボルト溶接、皿穴加工ができます。
- INGプレートでプラント設備の製作も可能です。
- 設備の摩耗箇所に取り付けができます。
- 生産設備が受ける使用環境(温度・衝撃・腐食など)に適合した合金を選択できます。
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![]() INGプレート断面写真 |
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なぜINGプレートなのか?
弊社が日本で最初に開発した超耐摩耗クラッド鋼板であり、35年以上に亘る現場での豊富な経験と試行錯誤から得られたノウハウにより、優れた超耐磨耗性を具現化し進化し(~ing)続けています。 耐摩耗性能は硬度さえ高ければ、長期寿命を確保するとは限りません。 弊社はその耐摩耗性金属がもつ組織が硬度よりはるかに耐摩耗性に影響力を及ぼすということを重要視しております。 一般的には高クロム鋳鉄系耐摩耗鋼板は高硬度を持つクロム炭化物の析出により耐摩耗性を得ております。 しかし、クロム炭化物が針状化した金属組織は面圧を受けると金属内部で破断、折損を繰り返しその結果、早期磨耗を生じています。 INGプレートは独自技術により炭化物を球状微細化に開発された合金をもつ超耐摩耗クラッド鋼です。 この耐摩耗性に優れたINGプレートによりプラントメンテナンスのコスト削減に貢献しております。
![]() 針状組織 |
![]() 球状組織 |
種類
INGプレート の種類 |
平均硬度 MHV500g |
摩耗係数 ※1 |
特 性 | |
低応力研摩耗 | GA | HV700~750 | 3.0~4.5 | 球状微細化元素を少量含有し、中程度の衝撃摩耗と研摩耗用途 |
高応力研摩耗 | SA | HV700~800 | 2.0~3.5 | 球状微細化元素を多量含有し、高面圧下で激しい引っ掻き摩耗と衝撃摩耗用途 |
NEW-SW | HV750~900 | 1.5~2.5 | 球状微細化元素を多量含有し、高面圧、高温研摩耗、塩酸腐食摩耗用途 | |
高応力高温研摩耗 | STL | HV800~950 | 2.0~3.0 | 球状微細化元素を多量含有し、850℃までの高面圧、高温研摩耗、塩酸腐食摩耗用途 |
NEW-UF | HV800~950 | 1.5~2.5 | 球状微細化元素を多量含有し、850℃までの極度の高面圧、高温研摩耗、塩酸腐食摩耗用途 | |
特殊用途 | FREAMETAL-B | HV900~950 (母材SUS310S) |
4.5~6.0 | 1000℃までの高温研摩耗、高温エロージョン摩耗用途高温塩素ガスに強い鉄基特許合金 |
SG-2 | HV500~650 | 4.0~6.0 | 重衝撃下の引っ掻き摩耗用途、加工硬化性能有 |
※1.摩耗試験方法はエンドレスベルトグラインダー式摩耗試験機による摩耗減量の比較です。
※2.測定値はINGプレート硬化層5mm、母材厚9mmでの数値となります。
INGプレートの耐摩耗性と耐衝撃性・耐熱性の相関イメージ | |
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